2018年10月15日(月)、17時30分からセスグモ主催のセミナー「500円で見込みユーザーを囲う、
Facebook×チャットボット プロモーションの秘密とは?」が開催されました。

会場となったのは、若者の街・原宿にある「ワーキングホリデー・コネクション@原宿」。
おしゃれで開放的な店内に、当日は約25名の方にご参加いただきました。

第1部ではフェイスブック ジャパンの専任担当が
デジタルの全体的なトレンドやFacebook広告の強みなどについて解説。
続く第2部ではセスグモ株式会社の専務取締役・田坂学氏が
Facebook広告とその運用方法・実績、そしてSNSでの新しいプロモーション方法について、
第3部では株式会社REACTの代表取締役・加藤僚浩氏が
「Engagebotの特徴や実例について」などを紹介しています。

いよいよセミナーの幕開け

フェイスブック ジャパンの専任担当のパートからセミナーがスタートします。
このパートでは、「デジタルの全体的なトレンド」と「Facebook広告の強み」について、
具体的な例を出しながら紹介されました。

冒頭、「時代の主流はモバイル動画に」というキーワードが挙がりました。
さらに、2008年と2018年の10年の間に、
「テレビ」「ラジオ」「新聞」「雑誌」「パソコン」「携帯電話・スマートフォン(以下、スマホ)」のうち、
“タブレットを含むモバイルの接触時間”が飛躍的にアップしていることを指摘しています。

「まず、博報堂DYメディアパートナーズが発表した『メディア定点調査』によると、
2008年は全体を占める接触時間がわずか6%だった『携帯電話・スマートフォン』ですが、
2018年には26%にまで増加しています。また、タブレットを含めると34%にまで伸びていることが分かっています。
この10年でモバイルの接触時間が5倍以上に増えていることから、モバイルの影響力が強まっているのです」

また、ひとりあたりのスマートフォンの利用時間が1日平均3時間以上であり、
20代女性の78%はスマートフォンを利用して商品を購入したことがあることにも言及しました。
つまり、スマホをはじめとしたモバイルは、人々の購買行動にも影響を及ぼしているのです。

「Facebookの月間のアクティブ利用者は世界中に22億人以上、日本だけでも約2800万人います。
そのなかでも、モバイル利用率は90%を超え、ほとんどの方がモバイルを利用しているというデータもあるのです。
一方、Instagramの月間アクティブアカウントは世界中で10億アカウント、
日本だけでも2900万アカウントにのぼります」

この10年の間に起こっているモバイルへのシフトはもちろん、
そのなかでFacebookやInstagramがどのような影響力を持っているかについて分かったところで、
次は冒頭で挙げた「動画」についての説明です。

2021年までに世界の78%のモバイルデータが動画になると言われています。
また、コミュニケーションのスタイルもどんどん動画に移っていく。
そのなかで、Facebook上の動画は1日80億回も再生されています。
また、Instagram上でも、フィードとストーリーズ合わせて毎日8000万件もの動画が投稿されています。
さらに注目して欲しいのが、4億のアカウントが毎日利用している『Instagramストーリーズ』です」

最近、スマホを閲覧していると動画コンテンツが多いとは思っていましたが、
ここまで拡大しているとは目から鱗でした。

続いては、Facebook広告の強みについての説明です。
このパートでは、以下の4項目に分けてお話が展開されました。

・認知から購買まで
・高いターゲット精度
・国内外へのリーチ
・効果的なクリエイティブ

まずは、「認知から購買まで」について。
通常、認知をしてそこではじめて購買するか検討し、購買に至るのが一般的な流れです。

「購買、いわゆるコンバージョンを上げるためには、
トラフィックやアプリインストール数を増やさないといけない。
そのためにも、Facebookではブランド認知やリーチ、
動画の再生数アップをはじめとしたキャンペーンの最適化などを提供しています。
こういった購買パネル全体をカバーできるのがFacebook広告の強みのひとつなのです」

さらに、スマホは「発見のメディア」と言われている点も指摘。
つまり、検索して購買をする顕在顧客だけでなく、潜在顧客にもリーチアップすることができるのです。

「リスティング広告単体と、Facebookとリスティング広告を組み合わせて広告を掲載した場合、
広告の対投資効果が30%もアップするというデータがあります。
さらにそれだけでなく、ひとりあたりの売り上げが24%もアップするなど、
質の高い顧客に対してリーチできる点も強みのひとつといえるのです」

続いては、「高いターゲット精度」についての説明です。
まずは、Facebookが実名登録であることのメリットからお話が展開されました。

「Facebookは実名登録が基本なので、利用者のIDはひとりにつきひとつ。
つまり、Facebook広告は『人』をベースにターゲティングできるのが特徴です。
これがどのようなメリットを生んでいるのかというと、
スマホやパソコンなど複数のデバイスからFacebookを閲覧した場合でも、
それらのデバイスも含めて計測することができる。
一般的なオンライン広告の場合、スマホやパソコンなどはそれぞれ別のデバイスとして計測されるので、
人ベースではなく、デバイスベースになってしまうのです」

ではいったい、Facebook広告は具体的にどれほどの精度でターゲティングできるのでしょうか?

「Facebookは人ベースであり、結婚をはじめとしたライフイベントや
個人の興味・関心に合わせたコミュニケーションが可能です。
なので、たとえば、映画が好きな利用者にピンポイントで情報を届けられるのもFacebook広告の大きな強み。
一般的なオンライン広告では指定したターゲットにリーチできる割合が62%なのに対し、
Facebook広告では、じつに95%のターゲティング精度を誇っているのです」

こういった理由から、リーチしたい人に確実にリーチできるのがFacebook広告の強みなのです。
これだけではありません。既存の顧客と類似している(似た傾向を持つ)人々にもリーチできると続けます。

「たとえば、カスタムオーディエンスなどから上げていただいたデータを元に、
既存の顧客に似た傾向を持つ人々をターゲットしていく機能があります。
なので、元のデータをもとにどんどん拡張していき、新規顧客を開拓することができるのです」

3つ目は「国内外へのリーチ」について。

「先ほどの繰り返しになりますが、
Facebookの国内における月間アクティブ利用者は約2800万、
Instagramの月間アクティブアカウントは2900万です。
さらに、Instagramストーリーズも一般の利用者だけでなく、企業による活用も増えているのが現状です。
実際、最も多く視聴されたストーリーズのうち、ビジネス(企業やブランド)による投稿が3分の1を占めるほど。
しかも、昨年8月にはInstagram上にあるビジネスの半数以上が
ストーリーズを投稿していることもデータとして出ています」

最後は、「効果的なクリエイティブ」についての説明です。
以前は、コミュニケーションの手段として、メールなどのテキストがベースでした。
その後は写メを送り合う文化ができましたが、最近ではモバイル動画に遷移しています。
そして、今後はまた違った手段でコミュニケーションが取られることを指摘しています。

「今後はVRを利用してコミュニケーションをとるようになるなど、その手段は日々変わり続けています。
また、一般の人の投稿だけを見ても、投稿するコンテンツの質が変わってきている。
Facebookの場合、動画広告やカルーセル広告、キャンバス広告だったり、
他にもコレクション広告やダイナミック広告や360度動画など、多様なフォーマットを提供しています」

つまり、コミュニケーション手段が遷移していくなかで、
目立てるようなフォーマットやクリエイティブソリューションを選んでいくことが重要なのです。
これにてフェイスブック ジャパンの専任担当によるパートは終了。

ここからはセスグモの田坂氏による「Facebook広告とその運用方法・実績」
「SNSでの新しいプロモーション方法」について説明がされました。

「まず、Facebookの利用者が広告を見るシーンについてですが、
たいていは暇つぶしの場合が多いです。『いいね!』がついたから見たり、おもしろいネタを探したり。
ですので、広告を目的にFacebookを閲覧している利用者は少ないです。
つまり、いますぐ商品を買いたいとか、サービスを使いたいという利用者ではなく潜在層にあたります。
なので、いかに興味を持たせて潜在層を引き上げるかがSNS広告の重要なポイントになります」

それでは、FacebookやInstagramにはどういった場所に広告が表示されるのでしょうか?

「Facebookの場合、ニュースフィードとタイムライン。
パソコンではタイムラインの右側やメッセンジャーにも表示されます。
また、スマホではニュースフィードとストーリーズに表示されます。
1年前に比べると、多くの場所に広告が表示されるようになっています」

ちなみに、広告の種類については、大きく分けると4種類あると続けます。

「まずは『静止画広告』。そして、横にスライドする『カルーセル広告』
『動画広告』『コレクション広告』の4種類。
なかでも、動画の広告がフューチャーされています。
弊社として動画に力を入れていますが、バリエーションをつけて配信するのがポイント。
たとえば、動画だけではなく、静止画もやってみたり、またはバナーを漫画にしてみたり。
さまざまなバリエーションでクリック率を上げる取り組みを行っています」

ちなみに、バナーを漫画にすることで、クリック率が1.5倍に上がることも指摘。
また、動画を所有していなくても、静止画を連ねてスライドショーにすることで、
Facebook上では動画と認識されるなど、
動画広告を配信する際のテクニックについても説明していました。
動画に費用をかけられない広告担当の方にも有益な情報だったと思います。

Facebook広告がどのようなものか理解したところで、次は運用方法についての説明です。

一番大事なのは、どんな人にどんな内容を伝えるのか。
SNSはただなんとなく暇つぶし程度に閲覧している利用者が多いのはさっきも言った通り。
こういった利用者に対してどういう内容を伝えるべきなのか。シンプルですが、これが大前提になります」

確かに、どれだけ工夫をこらした動画でも、伝える内容が曖昧では、
リーチすることはあっても潜在層に響かせることはできませんからね。
ここで、この日参加していた方に田坂氏から質問が投げかけられました。

「暇つぶし程度にSNSを閲覧している利用者に対し、どのような広告を配信するべきか?
以下の3つから最適だと思うものに挙手してください」

①多機能・価格押しのサービスの紹介
②導入実績やお客様の声などの実績コンテンツ
③悩みや課題などを提示して共感を促す

「答えとしては、②と③。とくに③です。①は顕在層に向けた内容で、リスティング広告で配信するべき内容。
あくまでも主観ですが、GoogleやYahoo!に関してはキーワード単価が高騰し、
獲得単価が上がっている傾向にあるので、資金が潤沢にある大企業などにとっては有利。
一方、FacebookなどSNS広告に関しては、訴求内容次第で大企業にもたち打ちできる広告となっています。
なので、このSNS広告をどう活用していくかが、今後の肝になってくるのです」

そこで、実際に②と③を運用していく際の方法について説明されました。

「通常のセグメント広告でHPやサイトに1度訪問してもらい、
興味を持ってもらえれば資料請求や説明会に誘導できます。
しかし、一度閲覧しただけではなかなか興味を持ってもらえず、
コンバージョンしにくいので、リマーケティングという追跡広告をする。
つまり、1度サイトを訪れた利用者に対し、広告配信をすることをリマーケティングと呼び、
弊社ではリマーケティングの際、事例やお客さまの声を押し出して安心感を持たせることで、
コンバージョンにつなげるという手法をメインに利用しています。
ですので、事例が多い企業にとっては、このリマーケティングは特に有効な手法と言えます」

そして、セスグモで運用した実例をもとに紹介。
参加されていたみなさんも気になる内容のようで、とくに前のめりになって聞いている姿が印象的でした。

「まずは、タブレットレジを提供している『ユビレジ』様の事例から。
弊社がFacebook広告を運用する以前は、
『無料お試し』や『資料請求』1件あたりの単価が7000円〜10000円でしたが、
広告を変えたことにより、3000円以内で獲得できるようになりました。

具体的には、リード広告を使ったのですが、リード広告はサイトを経由せず、
ダイレクトにFacebook専用フォームに飛び、自動で入力されるので安価にリードを獲得することができるのです」

そして、事例のふたつ目は、飲食店のフランチャイズ展開をしている「株式会社フードナビ」様の事例。
フランチャイズオーナーを募集する目的で広告を配信しています。

「もともと、フランチャイズの比較サイトにはオーナー募集の広告を掲載していて、
その際は1件の資料請求を獲得するのに1万円前後ほど要していました。
しかし、加盟検討者はこういった比較サイトを見て
複数のフランチャイズチェーンから資料請求をする場合が多く、アポイントまで至る率はかなり下がります。
一方、弊社では1万円以下で資料請求を獲得しつつ、さらにアポ率・成約率ともに高い結果を出せています。
理由としては、比較サイトと比べてリード率が高く、一括資料請求と比べると、
ひとりの利用者に独自の広告を配信できる。なので、反応率が高いという結果になっています」

事例を紹介したところで、続いては、セスグモが現在取り組んでいる
新たなプロモーション方法の「メッセンジャーボット」についての紹介です。

「広告を配信しても、成果が出なくて
広告費が垂れ流しになったりするという企業の方も少なからずいらっしゃいます。
そんな悩みを『メッセンジャーボット』を利用して解決しようというのがトピックになります」。

まずメッセンジャーは、ご存じのように通話やチャット形式で会話ができるツール。
このメッセンジャーに自動で返答するボットを組み合わせたのが「メッセンジャーボット」です。

「このメッセンジャーボットを利用することで、リンク先をメッセンジャーにすることができる。
また、これによって広告をクリックすると見込みの利用者が自動でリスト化できるのです。
これがだいたい150円程度でできます。メッセンジャーの中では、
Aと言ったらA’のようなシナリオを組むことができるので、
自動で見込みの利用者とやり取りができ、資料請求や説明会誘導などのコンバージョンを生むことができる」

チャットボットにも種類がありますが、
なかでも「メッセンジャーボット」と「Facebook」の相性が最適であると強調します。

「その理由として、まず、Facebook広告はターゲティング精度が高いので、
その分、見込みの利用者を囲いこむことができる。

そして、LINEチャットボットだと、FacebookからLINEに遷移するときに、
『LINEを開こうとしていますがいいですか?』という確認が入るので、アクション率・開封率が低くなる。
また、LINEはプライベートで利用している利用者が多く、ブロックされて削除されるケースも多い一方で、
メッセンジャーボットの場合は、Facebook広告をクリックすると自動で立ち上がるので、
アクション率・開封率も高いなどの利点があるのです」

【メッセンジャーボットの特徴】
・FB広告をクリックすると自動で立ち上がる
・アクション率、開封率が高い
・テキスト、動画、画像や記事リンクなどを送付
・シナリオを組み、24時間自動応答が可能
・個人に対してリマケが無料で実施
・対象の利用者にプッシュ通知ができる

【LINEチャットボットの特徴】
・利用者が多い(プライベート活用)→ブロックされ、削除されるケースが多い
・Facebookからのリンクの場合、「LINEを開こうとしていますがいいですか」と確認が入る
・アクション率、開封率が高い
・テキスト、動画、画像や記事リンクなどを送付
・シナリオを組み、24時間応答が可能
・個人に対してリマケが無料で実施できる
・対象の利用者にプッシュ通知ができる
・匿名の利用者を集めたい場合は相性◎

「チャットボットの戦略としては、Facebook広告にてセグメントを絞り、チャットに誘導する。
チャット誘導後は段階に応じてシナリオを変更し、コンバージョンさせていく。
また、チャット自体をキュレーション媒体化し、利用者のアクション率を上げていく方法がおすすめです」

最後は「株式会社REACT」の代表取締役・加藤氏によるパートです。
ちなみにREACTは、チャットボット制作サービスの「Engagebot」を展開している会社です。

Engagebotは、FacebookやLINEをCRMツールとして提供していますので、
すべてこのEngagebot内で完結します。

いままでは広告からLPに飛んでコンバージョン、という流れでしたが、
コンバージョン率が低いというデメリットがありました。
しかし、Engagebotでは広告からLPを経由せず直接ボットに流れるので、
コンバージョン率をアップさせられるのです

突然ですが、分からないことをメールで問い合わせても、
返信がなかったり翌々月になってようやく返信があったりという経験はありませんか?

「これではせっかく見込み客なのに取りこぼしていて、『頑張って営業してる?』みたいな会社が多かったんです。
Engagebotを導入してもらい、BtoB向けの動画広告からLPではなく
ボットにダイレクトにアクセスさせることで顧客情報の獲得に成功しています」

【Engagebotを使うと……】
・新規顧客率アップ
・顧客ロイヤル化(獲得した顧客の育成)
・休眠客の掘り起こし

Engagebotの特徴や導入することのメリットが分かったところで、
次は実際の事例についての紹介がされました。

たとえば、某自動車学校でご利用いただいているケースです。
合宿免許取得の申し込みの際、友達をLINEのグループに追加したら
割引をするというキャンペーンを行なっていて、
それに弊社のLINEチャットボットを活用してもらっています。

大学生はメールではなくLINEを使っている場合が多く、
合宿で運転免許を取得する際、友達と一緒に取得する方が8割にも上るので相性がいいんです」

このあと、15分ほどの休憩をはさみ、セミナー参加者からの質問に答えるパネルディスカッションが行われました。
2018年1月に続き、3回目となるセミナーも大盛況に終わりました。